るびー先輩は純白のバニーガール。いつも白いバニースーツで決めている素敵な先輩。
「御客様の御名前はできるだけお呼びするように」
そう先輩にきつ~くしっっっかり教えられました。
それはネームコーリング。
バニーガールをやりはじめてまず叩き込まれた接客術を語ります!
バニーガールのめぐみおです。
バニーガールならではの接客術があるのです。それは「一拍まばたき」
御客様の御名前を呼んだあとに一拍(約一秒)だけ魅惑のバニー独特テクニックを使います。
世間様のネームコーリングとは違う点があるのです。

でもでも
バニーガールではないあなたにも役に立ちます!
──とだだだだだっと話を進めてしまうまえに、ネームコーリングについてお話ししないといけないですね。
一拍まばたきはそのあと。
少~しだけ、お・あ・ず・け。


ネームコーリングってなんだ?
相手の名前を入れて会話をする。
これは接客術の基本でネームコーリングといいます。
ネームコーリングとはname-calling。ネーム(名前)をコール(呼ぶ)する、です。
相手の御名前をあえて入れて会話をする手法です。
人は自分の名前を呼ばれると嬉しく思う。
それは自分が認識されている証であり、大切にされていると実感できるからです。
ネームコーリングは接客業界だけでなくビジネス全般に共通する……どころでなく
学校でもご近所でもなんにでも有益な優れたコミュニケーション術です。
ではイメージしてください。
あなたはバーの扉を開けようとしています。


開けました。
煌びやかなバーに入りました。
「いらっしゃいませ」と店内から声がかかります。
もしこうだったらどうでしょうか。
「〇〇様、いらっしゃいませ」
はいっ、ここ!
自分の名前を呼ばれて声をかけられるのと、呼ばれないのと、どっちにグッと来ましたか?


★「いらっしゃいませ」
★「〇〇様、いらっしゃいませ」
どっちが良かった?
名前を呼ばれるとなぜかちょっと嬉しい?
名前を呼ばれるほうが良く感じませんでしたか?
どこかの“だれか”ではなく“自分”をわかってもらっている感、
大切にされている感、
自分が歓迎されている感、
自分にだけ話しかけている特別感、
こういった感情が一瞬わくのではないでしょうか。
これをネームコーリング効果といいます。
これは名前を呼ばれた側の反応です。
次に名前を呼んだ側が受ける反応。
相手からの好感度が名前をお呼びしただけなのに上がります。
距離感が縮まります。
相手とコミュニケーションが取りやすくなります。
なんか接客で失敗してもまーまー許される感もちょっぴりします。



これはいけない感情
……甘えだ!
名前を呼ばれる側――それは「承認」
なぜ人は自分の名前を呼ばれると嬉しいのでしょう。
それは「承認」だからです。
人は誰しも「人から認められたい、大切にされたい」という感情を持っています。
認められず大切にされもしないとは……



死だからなのです!
死からは遠ければ遠いほどいい。
自分が人から大切にされないより大切にされたほうがいい。
自分の名前を呼ばれる、とは、人が自分を認識している、でもあります。
存在を認められているでもあります。
そんな根源的な深~~~~いところまで深堀りすると辿り着いちゃいます。
名前を呼ぶ側――そこにある「敬意」と「感謝」
相手の名前をなぜ呼ぶのか。
こっちも深堀りするとそれは「敬意」と「感謝」です。
御名前を呼ぶのは、相手を個人として認識しているからです。
だれだかわかんない人の名前は呼べません。
どなただかわかっているから御名前を呼べるのです。
店側からするとこれはお客様への敬意です。
御来店いただいたことへの感謝でもあります。
御客様が来てくれないとお店は潰れますからね。
ほんっと来てくれてありがとう、なわけです。
その敬意と感謝を表す一つの方法が「御名前を呼ぶ」に込められています。



とはいっても
フラっと入ったコンビニやファーストフード店で「〇〇様、いらっしゃいませ」と声をかけられたらそりゃあ恐怖ですけどね。
なんでも時と場合によるぞ!
ネームコーリングって本当に効果あるの?【実体験で検証!】
ネームコーリングが好感度を上げるんですよ、と熱弁してますけどそれってマジでしょうか。
うちの店では御客様の御名前はできるだけ会話にいれるように徹底されています。
常連さん、予約客、エントランスで受け付けたときに頂戴した御名前など、お客様の名前をうちは把握しやすいです。
ですので
「御名前をお呼びしての接客をした日の売り上げ」と「御名前を呼ばずに接客した日の売り上げ」を比較できません。
んじゃあ効果があるんだか無いんだかわからないじゃん、ですよね。
どうやって検証しよう。
検索するとね、名前を呼ばれることに関する心理学の研究なんかもいろいろ出てきます。



んが、実感がないなー
その実験に立ち会ってないし!
実感できる検証をしたい。肌で感じるやつ。これか、これだなってやつ。
検証方法は……あった!
己の実体験です。そこから効果を探ろうではないですか。
ここから美容院の話をする。脱線ではないぞ。
美容院に行って感じるネームコーリング効果を語ります。
【実例】美容院で感じるネームコーリング効果
美容院に予約して行きますよね。馴染みの店なら次回予約したり。
予約した時間に行きます。
入店します。うぃーん。
「予約した兎野です」



めぐみおの苗字は「兎野」
うさぎの・めぐみおです
「兎野様、いらっしゃいませ」
ソファーで待つ。
「兎野様、どうぞこちらへ。今日はどんな感じになさいますか?」
ちょきちょき。
てなかんじな!
名前を呼ばれるとちょっと嬉しいじゃん。ちょっとだけだよ、確かに。でもちょっと嬉しい。
このちょっとが積み重なっていくのが大切。
美容院だったらカットが気にいっているとか、素敵な美容師さんがいるとかあるけど、そこに気持ちのいい接客をしてくれたってのも加わる。
自分がされて嬉しいことは、きっと人も同じようにされたら嬉しい理論発動!です。
うはー、説得力あるわー。
なのでうちのお店に御来店の御客様も名前を会話の中でいわれて嬉しいに違いない。


もっとも美容院の場合、あんまりまだ親しくない段階だと「様」。馴染み客にランクアップすると「さん」。
さらに究極だと「ちゃん」になると思うんだけど、ややこしくなるので兎野様で会話例文を書いた。
「めぐちゃん、いらっしゃーい。前髪伸びたかな~」が実際の会話だけど。
でも「めぐちゃん」と会話に自然に入っているのは立派なネームコーリング。
でも名前呼ぶってさ、ためらってしまわない?
親しい人や知り合いになら、ぜんぜんふつうにいえるよね。
だけど初対面の人であればあるほど名前を呼びにくくない?



ためらってしまうあなたへ
初対面だからこそ名前を呼んでみよう
相手と距離感を縮められるネームコーリングがいいのはわかっているけど出来ないって心理もわかる。
「馴れ馴れしいのではないか」
こう心配しちゃう心理もわかる。
初対面であればあるほどこの慎ましやかな心理が働く。
でも大丈夫。
むしろ初対面のときにネームコーリングした方がいい。
「会ったばかりなのに自分の名前を呼んでくれた」
この幸せ感は大きい。
名前を呼ばれて顔をしかめる人はあんまりいない。
しかも呼びつけで呼んでいるわけじゃないし。「様」か「さん」をつけているでしょ。失礼じゃない。
万が一、ほぼないけど、名前をお呼びして変な空気を感じたら、次の会話では名前を入れないですればいい。



まぁ、無いですけどね
初対面であればあるほどしたほうがいいのがネームコーリングです。
敬意と感謝を込めて相手の御名前をお呼びしましょう。
バニーガール流ネームコーリング「一拍まばたき」
ここからは一般的ではないレアなテクについて語る。
バニーガール流である。
相手の御名前を挨拶や会話に入れる、この点は同じ。
けどバニーガール流では「間」を入れろ、と教えられる。
一拍おけ、と。
一拍とはだいたい一秒。
どういうことか、やってみましょう。
あなたはバーの席についています。追加で注文しようと手を上げる。バニーが気がつく。
こつこつとバニーが微笑みながら近寄ってくる。
バニー「〇〇様、……(一秒)……ご注文はお決まりですか。(ニコッ)」
御名前を呼んだあとにね、一秒止まれ、と教えられる。
一秒止まったあとで言葉を続ける。で、にこっとスマイルと。
なんでか?
客を魅了しろ、と教えられるんですねー。
魅了してこそのバニーガールですからねー。



こわいですねー
「間は魔に通じる」というそうで。
これを「溜め」ともいうそうですね。
バニーが話しかけてきたのに止まる。御客様は「あれ?」と思う。
けどすぐにバニーが微笑みながら会話を続ける。
御客様はホッとされる。
御客様の「あれ?」からの「ホっとされる」まで一秒無いです。まさに一瞬。一拍。
これが一秒以上の間が悪いと逆効果。
御客様自身にこの心理の変化を認識させない、けれどもそういう心の動きはさせる、
つまりこれは「ドキっ」と、ときめかせる魅了の魔法をかけているのです。
こわいっすねー。
これは高度なテクニックです。
一拍置くのに「目を伏せろ」と教えられる。
ゆっくり瞬きのような感じで。
目を伏せると軽く浅く一礼したように見える。
これは「目礼」(もくれい)に近い。
目礼とは目つきや視線で僅かに会釈する礼儀の仕草です。相手の目を見て顔を少し下げる動作ですね。
よくやりますよね。声を出してはいけない所で人と会ったときとか、声が届かない距離の人への一礼みたいに。
この目礼に「名前をお呼びする+間」を組み合わせたスキルといえましょう。
バニー流の一拍まばたきが特に目礼と違うのは「私に魅了されろぉぉぉ」という魂胆が潜んでいる点ですねー。



これの達人が
るびー先輩です
バニーでなくても使える!「一拍まばたき」で丁寧さをプラス
御客様の好感を引き付けようとするバニー流のテクニックですが、
名前をお呼びしたあと「一拍まばたき」は丁寧な印象を相手に与えます。
バニーガールではなくてもこれは使えますのでお奨め。
かといって会話のなかで相手の名前をいうたびにゆっくりまばたきしていると、
目にゴミが入っちゃった人にしか見えないので、御名前を最初に呼んだときだけに使うように。
ネームコーリングは相手との距離感を詰め好感度を上げる接客ですが、ここに「丁寧さ」まで加えるのがバニー流です。
バニーがやっているのは魅了させようとしてるからですけどね。
バニー衣装着ていない人がするとこれは「丁寧さ」に見えます。
背広姿の営業マンでも病院の受付係でも、どなたでもネームコーリングに「丁寧」をプラスできますので「一拍まばたき」をやってみてはいかがでしょうか。


このブログはフィクションです。
登場する人物はすべて架空であり、実在する人物をモデルにはしていません。記事のエピソードも実話そのままではありません。作中人物「めぐみお」が語る、バニーガールのお仕事を紹介するための架空の日記としてお楽しみください。
バニーガールの業務内容については正確な描写を心がけていますが、仕事に対する考え方や感じ方は「めぐみお」のものです。正しいバニーガールの情報については、お近くのバニーガールへご確認ください。
ブログ『バニーガールが語ります!』
管理人:兎野恵雄(うさぎのめぐみお)

